カルメル会修道女の対話~METライブビューイング2019年06月07日

今シーズン最後のメトロポリタン歌劇場ライブビューイングへ。

プーランクの「カルメル会修道女の対話」。
フランス革命時の実話に基づいた作品ということで、宗教の話しは難しそうだし、セットも地味そう。でも、プーランクのオペラなんて見たことがない(そのほかのオペラもそれほど見たわけでもないのだけれど…)ので、興味が湧きました。一緒に行ったのはいつものメンバー、ウスコ先生とけこねーさまです。

主人公のブランシュは、今で言うところのHSP(Highly Sensitive Person)です。世間ではとても生きていけないので修道院に入ります。普通とは違うという生きにくさ、死生観、恐怖、といった問題は現代にも通じる話しです。そう思って見ると、かなり面白くて最後まで固唾をのんで観てしまいました。

修道女たちが処刑されるシーン。16回のシャキーン!というギロチンにかけられる音がかなり耳に残ります。

みんな死んでしまったら、その後余韻を残す後奏的な音楽が続くのかと思いきや、ボンっというトニックであっという間に終了。カーテンコールに入りました。ああ無常、な終わり方…。

面白かったけれど、なんとなくどんよりした雰囲気で映画館を後にしたのでした。