ダン・タイ・ソン ピアノリサイタル2017年06月23日

6年ぶりに本格的なコンサートに行きました。
というのも、介助が必要な母の世話をしていたので、特に夜は外出ができない日々でした。今年1月にその役目を終え、落ち着いたところで「そうだ、コンサート行こう!」と思い立ち、探したところなんと大好きなダン・タイ・ソンのリサイタルをみいつけた!

何年前か忘れましたが、ドビュッシーを聴きに行ったことがありました。今回はショパン、リスト、そしてシューベルト「ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調D960」とのこと。うーん…シューベルトはちょっと苦手。なんだかとりとめなくて「おーい、どこに行くんだーい」という感じがします。まあ、私が幼稚なだけです。

でもでも、ダン・タイ・ソンは、テーマをなんてチャーミングに弾くのでしょう。1楽章も2楽章も3楽章も4楽章も、です。音楽が進むうちに「ああ、またあのテーマが聴きたいな。あの和音の響きがもう一度聴きたい。」と思うんです。それに加えて、シューベルトが「ほら」…「もうすぐ」…「テーマが」…「戻るよ」…「もうすぐ」…「ほらね」…って感じで書いているものだから、再現部で「キターーーー!」という気分にさせてくれます。もちろん、その他の部分でも「どこに行くんだーい」という感じはまったく無く、非常に面白い曲でした。

本当に素敵な音色を奏でるピアニストです。
おでこが好きです。
今回は2階席でしたので、おでこがよく見えました。

楽しかったです。
しみじみ。