ふたつのコンサート2022年03月18日



                     近くの原峯公園の梅

この一週間でふたつのちいさなコンサートに行きました。

ピアノの生徒だった羽子岡智美さんのヴァイオリンを聴きに行ったのは、13日(日) 及川音楽事務所の「フレッシュガラコンサート第212回」(としま区民センター)。季節にぴったりのベートーヴェンの「スプリング・ソナタ」を演奏してくれました。さわやかです。
この会場、昔の「豊島公会堂」?高校生のころに、合唱祭などでよく使ったものでしたが、まあ、りっぱなビルになっていること…。びっくり。

もうひとつは、rico musicの「第29回春のコンサート 改め 挑戦してみよう♪会」(大泉学園ゆめりあホール)。本来ならば、有観客の発表会だったのですが、コロナ禍でもなんとかステージに立ってもらおうということで無観客、そしてホールで演奏に挑戦!という趣旨に変更されたとのこと。
主宰の佐々木理子さんは合唱の指導もされており、今回、私の曲を演奏してくださることになっていたので、無観客ながら伺うことができました。

2年以上前に作った女声3部合唱曲「さくら」(はたちよしこ詩)など5曲は、私が歌いに行っている「フリーデルコール」の声を想像して書いたものですが、コロナ禍で演奏会が次々になくなり、初演も、うやむやなまま数年が経ってしまいました。今回、佐々木理子さんが歌いたいとおっしゃってくださり実現したものです。ホールで歌っていただき感謝!です。また、第3者に演奏していただくことによって、刺激を受けることもあり、大変有意義な時間を過ごすことができました。

羽子岡智美さんも佐々木理子さんもお教室を開いていらっしゃるので、ご興味のある方はホームページをのぞいてみてください。

バイオリン&チェロ教室・・・フロイデ音楽教室
ピアノ、声楽、合唱など・・・リコミュージック


音楽記号用語事典2021年09月16日

レッスン室から見える空も、秋らしくなりました。

コロナ禍、なかなか見えない出口にいい加減にしてほしい!という怒りと、いやいや医療従事者の人たちは大変な思いを…という自制心がせめぎあって、自分の気持ちも浮き沈みが激しい今日この頃です。

そんな中でも、進む仕事は着々と進むし、進まない仕事は遅々として進まないのはいつもどおりといったところでしょうか。

ということで、進んだ仕事をご紹介。
「いちばん親切な音楽記号用語事典」(新星出版社)に少し携わりました。

楽譜に書いてあるいろんな記号。音符を追うことばかりに注意が向いてしまい、ついつい無視していませんか?小さな点(・)でも、そこには意味があり、それは楽譜を読み解く大切なkeyとなります。
見えないふりをしないで、音符以外の記号も見てあげてくださいね。
名前も知らない記号たちは「形で引けるインデックス」が役に立ちます。
それはだいたい知っているわ、というツワモノには作曲家である著作者、轟千尋さんのコラムが大変タメになるでしょう。
ネコのイラストがにゃんともかわいらしいんです。
ぜひ楽譜のそばに置いて、ことあるごとに開いていただきたい1冊です。

音楽記号用語事典

久しぶりの集い2020年07月01日

3か月ぶりに合唱団の集まりがありました。と言っても、いつも使っている文化センターはいまだに「合唱(音楽)NG」なので歌うことはできません。ミーティングです。
テーマは
・何のために合唱をしているのか
・これからの練習をどうしていったらいいのか?

歌うことが大好きな人たちが3か月間歌うことができず、どんな思いでいたのか各々思いのたけを語り合いました。私も不純な動機(カーネギーホールで歌いたい!)で始めた合唱ですが、週一回の練習がどれほど精神衛生上貴重なことだったか…と思った3か月でした。もちろん家で練習しますが、目標もなくそれを続けることはかえって苦痛です。

面白かったのは、アルトさんはとにかくみんなでハモリたいという気持ちが強いこと。ソプラノさんは表現したいという気持ちが強いこと。メゾさんは…その両方?

3月までは、おかあさんコーラス参加のための練習をしていました。その練習風景の録音を聴いて癒されていた、その曲をときどき歌って「あのときは幸せだったなあ」と思っていた、という声がありました。
とてもとてもうれしかったです。
なぜなら、それは私の作った曲だったから(5月のその会で初演していただく予定でした)。そんな風に感じていただけるとは、作曲家冥利につきます。

大きな目標は、来年9月の演奏会。そこに向かって、少しずつ、恐る恐る、練習を再開していきます。
歌いたい。けれど感染したら…。この気持ちのせめぎあいがしばらく続きます。

中世音楽合唱団演奏会/トッパンホール2019年05月24日

中世というからには、プログラムはグレゴリオ聖歌なのかしらん?と思いつつホールに向かいましたが、ルネサンスやバロック、そしてその時代のシャンソンという楽しいプログラムでした。

美しい4度、5度のハモり、旋法、ポリフォニーの世界。歌うの難しいでしょうねえ。でもハマったときには、とても気持ちのいいものなのでしょうねえ。

第2部では、ヴィオラ・ダ・ガンバの演奏とバロック・ダンス。宮廷貴族を模したバロック・ダンスは何度か見たことがありますが、今日のダンスはパントマイムも入って、とても軽やか。

ピアノレッスンの音楽史は、バロックから始まってしまう(それ以前にピアノはありません)ので、疎くなりがちな中世やルネサンスの音楽。ときどき触れないといけませんね。

《Program》
第1部
Ave Christe immolate
Missa L'ami Baudichon (Josquin des Prez)
 
第2部
Prelude
Les voix humaines
Les folies d'espagne(Marin Marais)
平尾 雅子(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
松本 更紗(バロック・ダンス)

第3部
Je voy des glissantes eaux
Mignonne, allon voir si la Roze
Margot, raboures les vignes
Ce ris plus doux
Pourquoy donc ne fringuerons nous
Le Printemps


中世




片倉高校吹奏楽部定演2019年05月05日

高校部活の定演。
笑いあり涙ありの演奏会に昨年は面食らった感がありましたが、今年は心して客席へ。私も楽しむぞ~。
それにしてもステージが、ま、まぶしい…。ブラスバンドだから楽器がキラキラしているし、部員の皆さんもキラキラや~。

まじめな話し、なんとまあ、数多くのレパートリーをこなしていること!さすが強豪校。その裏にある、指導者の尽力、生徒たちのがんばりが垣間見えます。

今年のコンクールの課題曲、マーチング、合唱、新入生のボディーパーカッション・・・ これでもか!とばかりに繰り出してきます。卒業生のステージでは、別に知り合いがいるわけでもないのに、思わずもらい泣きしそうになったりして。

ディズニー・メドレーの後に長生淳さんの曲は、聴いているほうが大変でした。楽しくて心身ともお花畑になった状態からのシリアスな曲なので、アタマの切り替えが難しいことこの上ない。
寒暖差が激しい今日この頃、身体がなかなかついていけないのと同じ感じですな。
そのあたりの全体構成を考えていただけるともっと良いステージになるのではないかと。

来年のステージを楽しみに待ちましょう。

片倉高校