50年以上前の楽譜 ― 2022年03月02日
レッスンでよく使われる「ブルクミュラー25の練習曲」。さまざまな出版社から、いろいろな企画の楽譜が出ています。
下の段は曲集そのもの、上の段は2台ピアノ用だったりアンサンブルだったり、楽曲解説だったり。レッスンや発表会で使ったり、勉強のために購入したりでこんなに増えてしまいました。
小学生のころに使ったものは、下の段の一番右側の楽譜。年季が入ってます(笑)
価格は…
150円!2022年現在、日本の出版社からでているものは、700円~800円くらい。あ、でも安いほうですね。ピアノを続けていれば、みんな一度は弾きますからね。
だいぶ昔の話しですが、ブルクミュラーの講座を行ったときに、参加された方々の持参楽譜を見せてもらったところ、なんと80円の楽譜を持っている先生がいらっしゃいました!それが私が今まで見た中の最安値です。
同じ曲でも出版社による色々な違いは言わずもがな、同じ出版社でも、現在の楽譜はスラーのかけかたが違っていたり、音楽用語も変わっていたりと変化しています。昔から使っていたものは、書き込みがあり重要で愛着も湧いていますが、新しい楽譜も必要ですね。
40年以上前の楽譜 ― 2022年03月01日
初めて購入したバッハの楽譜はインベンションでした。それが終了し、先生に言われた「次は『へいきんりつ』をやるから準備してね。」そして、購入したのがこの楽譜。
この楽譜で一生懸命に何年も練習をしていたわけです。純粋で無垢(⁉)な私は信じて疑いもしませんでした。かなり長い間、疑問も抱かずにいました。楽典を読めば、おかしいことに気づくでしょうに、読み飛ばしていたんですね。
かなり大人になってから「平均率」じゃなくて「平均律」と知ったときの衝撃と言ったら…。「え~、世の中に出ている本のタイトルの字が違うことなんてあるのかー!」
調べてみると、やはりこの本を持っていて疑問に思う人がときどきいらっしゃるようです。
今はどの出版社も「平均律」。
「平均律クラヴィーア曲集」を買い直したのは言うまでもありません。
この楽譜で一生懸命に何年も練習をしていたわけです。純粋で無垢(⁉)な私は信じて疑いもしませんでした。かなり長い間、疑問も抱かずにいました。楽典を読めば、おかしいことに気づくでしょうに、読み飛ばしていたんですね。
かなり大人になってから「平均率」じゃなくて「平均律」と知ったときの衝撃と言ったら…。「え~、世の中に出ている本のタイトルの字が違うことなんてあるのかー!」
調べてみると、やはりこの本を持っていて疑問に思う人がときどきいらっしゃるようです。
今はどの出版社も「平均律」。
「平均律クラヴィーア曲集」を買い直したのは言うまでもありません。
30年以上前の楽譜 ― 2021年10月04日
家を新しくしたときに、色々なものを処分しました。今、不用品回収の怪しいセールス電話がかかってきても「不要なものは一切ありませんっ!」と胸を張って、強気で言えます。それまでは「(不要なものがいっぱいあるんだけど)ありません…」と言っていました。
そんな中でも捨てられなかったもの、それは楽譜です。私の中では、どんなに古い楽譜であろうと「不用品」のカテゴリーには入りませんでした。
そして今、あらためてそれらを見返してみると、面白いものや貴重なものがたくさん。
今日はその中のひとつをご紹介。ピアノピースの楽譜です。
これは、楽器店の店頭やちょっとしたブースで販売促進のためにレッスンをするシステム用に作られた楽譜なので、一般にはそれほど出回っていないと思います。100曲以上ある中から好きな曲を選び、数回レッスンするシステム(そして楽器が売れたらいいね!)だったと思います。私が持っている楽譜は昭和62年発行の第2版。
これが、とても豪華なのですよ。バブルの香りがぷんぷんします。
まず紙が光沢のある紙を使ってます。今、こんな紙を使っている楽譜はまずありません。ま、ライトが当たると光って見づらいから今は使わないのかもしれませんが。
そして、表紙が写真です。ゴージャスです。映画音楽は、そのワンシーンが使われています。「ドレミの歌」にはジュリー・アンドリュースが、「太陽がいっぱい」にはアラン・ドロンが、ジェームス・ディーンが、オードリー・ヘップバーンが…表紙を飾っています。懐かしい…。
そしてもはや、ポップスのクラシックともいえる「イエスタデイ」や「レットイットビー」。これには、ビートルズの4人の写真が使われています。かなりレアもののような…。
価格は120円~150円。時代を考慮しても安いです。肝心な内容、アレンジは簡単に弾くことができ、かつおしゃれに仕上がっているクオリティです。
すべて揃うと圧巻ですが、手元に置いておいても活用しきれません。ということで、この秋から体験レッスンにきていただいた大人の生徒さんに差し上げることにしました。
なくなり次第終了でーす。って、しばらくなくなることはなさそう…。
<私の持っているピアノプレイングシート曲目一覧>
ユー・アー・マイ・サンシャイン |
家路(交響曲第9番「新世界」より) |
ムーン・リバー |
メヌエット |
愛の賛歌 |
コパカバーナ |
メヌエット |
ベニスの舟歌 |
エーデルワイス |
舟歌 |
知床旅情 |
80日間世界一周 |
慕情 |
アラベスク |
煙が目にしみる |
愛情物語 |
エデンの東 |
アルハンブラの想い出 |
ドレミの歌 |
グリーンスリーブス |
メリー・ウィドー・ワルツ |
トルコ行進曲 |
ミスティ |
渚のアデリーヌ |
太陽がいっぱい |
題名 |
ひき潮 |
ミスター・ロンリー |
花売り |
イエスタデイ |
魅惑の宵 |
組曲「白鳥の湖」より情景 |
誰かが誰かを愛してる |
サウンド・オブ・ミュージック |
君住む街で |
聖者が街にやってくる |
ドナウ河のさざなみ |
ドナ・ドナ |
シューベルトの子守歌 |
枯葉 |
レット・イット・ビー |
美しく青きドナウ |
オーバー・ザ・レインボウ |
ミスター・サマータイム |
メモリー |
想い出のサンフランシスコ |
雪が降る |
マイ・ウェイ |
牧歌 |
白い恋人たち |
マイ・ファニー・バレンタイン |
花の歌 |
エリーゼのために |
すべてをあなたに |
オール・アット・ワンス |
そよ風の贈りもの |
フラッシュダンス |
ワン・モア・ナイト |
テイク・オン・ミー |
エンドレス・ラブ |
愛はかげろうのように |
ネバーエンディング・ストーリー |
ヴィーナス |
ラブ・ミー・テンダー |
フライ・ミー・トウ―・ザ・ムーン |
サバの女王 |
ラスト・ワルツ |
シェルブールの雨傘 |
いつか王子様が |
ラ・ラ・ルー |
星に願いを |
チム・チム・チェリー |
ヒア・ゼア・アンド・エブリホエア |
追憶 |
オリーブの首飾り |
サマー・タイム |
あなたと夜と音楽と |
恋は水色 |
青い影 |
ムーンライト・セレナーデ |
スクリーン |
シェヘラザードより「若き王子と王女」 |
ジムノペディー第1番 |
ラデツキー行進曲 |
展覧会の絵より「プロムナード」 |
ピアノソナタ「悲愴」より第2楽章 |
ジョニイへの伝言 |
なごり雪 |
Sweet Memories |
雨音はショパンの調べ |
ミ・アモーレ |
中央フリーウェイ |
あの日にかえりたい |
卒業写真 |
守ってあげたい |
恋に落ちてーFall In Love |
My Revolution |
シーズン・イン・ザ・サン |
いとしのエリー |
メロディ |
聖母(マドンナ)たちのララバイ |
Song for U.S.A. |
いっそセレナーデ |
音楽記号用語事典 ― 2021年09月16日
レッスン室から見える空も、秋らしくなりました。
コロナ禍、なかなか見えない出口にいい加減にしてほしい!という怒りと、いやいや医療従事者の人たちは大変な思いを…という自制心がせめぎあって、自分の気持ちも浮き沈みが激しい今日この頃です。
そんな中でも、進む仕事は着々と進むし、進まない仕事は遅々として進まないのはいつもどおりといったところでしょうか。
ということで、進んだ仕事をご紹介。
「いちばん親切な音楽記号用語事典」(新星出版社)に少し携わりました。
楽譜に書いてあるいろんな記号。音符を追うことばかりに注意が向いてしまい、ついつい無視していませんか?小さな点(・)でも、そこには意味があり、それは楽譜を読み解く大切なkeyとなります。
見えないふりをしないで、音符以外の記号も見てあげてくださいね。
名前も知らない記号たちは「形で引けるインデックス」が役に立ちます。
それはだいたい知っているわ、というツワモノには作曲家である著作者、轟千尋さんのコラムが大変タメになるでしょう。
ネコのイラストがにゃんともかわいらしいんです。
ぜひ楽譜のそばに置いて、ことあるごとに開いていただきたい1冊です。
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