中が見え~るピアノ2017年06月04日

中が見え~るピアノ
ヤマハピアノテクニカルアカデミーという調律師を養成する学校が掛川にあり、「音楽の歴史」という特別講義を担当しています。6月2日にはバロック音楽を語りに行きました。

いつも行くと通していただく応接室の名前は「クリストフォリ」!1709年にピアノを作った人です。

そのお部屋には、こんなピアノが!

半分に切られちゃった!
中の構造が見えて、面白いでしょ?
思わず鍵盤を押してみたくなります。

音の鳴る仕組みが理解できると、音の出し方が変わってきます。いい音が出ますよ~。

音楽教室とJASRAC2017年06月08日

JASRACが音楽教室から著作権を徴収する利用規定を、文科省に届け出ました。とりあえずは大手の教室ですが、ゆくゆくは個人の教室も対象にするようです。音楽教室のほうは集団提訴する方向、などと話題になっています。


JASRACの著作物を利用した講座で、先生であろうと生徒であろうと「演奏する」場合に徴収の対象となるようです。となると、「ポピュラーピアノ教室」みたいなところはアウトですね。
普通の「ピアノ教室」で「私はクラシックしか教えませんっ!」みたいなところはセーフなのでしょうか?
普通の「ピアノ教室」で「ときどきイマドキの曲もやってます」みたいなところが一番多いかと思いますが、どうやって見分けるのでしょうね。
どんどん著作権のない昔の曲しかやらない教室が増えたりして…。保護主義がここにも!?

「クリエーターに対する敬意をもっと持ってもらいたい」とJASRACのかたはおっしゃっていますが、敬意を払っているからこそ曲を演奏してみよう、という気持ちになるのだと思います。加えて、楽譜を買うことで敬意を表すことにはならないのでしょうか。その点で言えば、楽譜を安易にコピーすることを止めるほうが敬意を表すことになるような気がします。
「楽譜のコピーはやめましょう」とあちこちに印刷してありますが、形骸化していますよね。

実は私も、著作物でほんの少~しだけお世話になっているので複雑ではありますが、教室を営む者、としての気持ちのほうが強いなあ。

バタ丼2017年06月18日

芸大名物!大浦食堂のバタ丼作ってみた
今朝の「題名のない音楽会」は東京芸大の特集。

ホールや練習室など懐かしい風景が。
でも、あちこちにある銅像なんてあの頃は見向きもしなかったし、何より学校に行かなかったし…などと柄にもない後悔と反省の中、出てきたのが大浦食堂の「バタ丼」!

おおおっ!これはっ!
確か、夕方からの販売だったもやしと豆腐のバター醤油炒め。授業が終わって小腹がすいて、家に帰るまでの道すがら、お腹が空きすぎて行き倒れになったら困ります、な状態のときによく食べておりました!美味しかったんですよ~。

卒業後もときおり食べたくなって作ってみたものの、何となく違う味。見た目の色合いの悪さも加わり、家族からは「これのどこが美味しいの?」と首を傾げられる始末。青春の味なのに…。

放送を見ていると、バターじゃなくてマーガリンだったんだ。じゃ、なんでバタ丼?しかもお皿に盛ってあるのに、なんで丼?
まあ芸大なんで、細かいことにはこだわらず…。

放送後、もやしと豆腐を買いにスーパーへ。
安上がりな青春の味の再現です。
青ネギをちらしたのは、年の劫ってことで。

アライグマ再び2017年06月19日

前回は朝方、玄関で。
今回は夕方、庭先で。

ヒヨドリがキーキーとうるさいので、2階のベランダからのぞいたら・・・
いました。どうやら近くにヒヨドリの巣があるようで警戒の声をあげていたらしい。

振り返って私のほうを見たアライグマくんは、
「なんだ、またアンタか・・・」
みたいな目つきで隣の敷地へ移動していきました。

前回はまぼろしかも・・・と信じられない思いでしたが、今回は冷静に見ることができたし、間違いなくアライグマだ!と断言できます。

近くに住み着いているのでしょうか。気を付けないと・・・。
とりあえず、ご近所や生徒に言いふらしています。

ダン・タイ・ソン ピアノリサイタル2017年06月23日

6年ぶりに本格的なコンサートに行きました。
というのも、介助が必要な母の世話をしていたので、特に夜は外出ができない日々でした。今年1月にその役目を終え、落ち着いたところで「そうだ、コンサート行こう!」と思い立ち、探したところなんと大好きなダン・タイ・ソンのリサイタルをみいつけた!

何年前か忘れましたが、ドビュッシーを聴きに行ったことがありました。今回はショパン、リスト、そしてシューベルト「ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調D960」とのこと。うーん…シューベルトはちょっと苦手。なんだかとりとめなくて「おーい、どこに行くんだーい」という感じがします。まあ、私が幼稚なだけです。

でもでも、ダン・タイ・ソンは、テーマをなんてチャーミングに弾くのでしょう。1楽章も2楽章も3楽章も4楽章も、です。音楽が進むうちに「ああ、またあのテーマが聴きたいな。あの和音の響きがもう一度聴きたい。」と思うんです。それに加えて、シューベルトが「ほら」…「もうすぐ」…「テーマが」…「戻るよ」…「もうすぐ」…「ほらね」…って感じで書いているものだから、再現部で「キターーーー!」という気分にさせてくれます。もちろん、その他の部分でも「どこに行くんだーい」という感じはまったく無く、非常に面白い曲でした。

本当に素敵な音色を奏でるピアニストです。
おでこが好きです。
今回は2階席でしたので、おでこがよく見えました。

楽しかったです。
しみじみ。