部活動とピアノ教室2017年07月02日

中学校、高校の部活動のありかたが問題になっていますね。
http://www.asahi.com/articles/ASK6N3S91K6NUTQP006.html

ピアノ教室としても、ぜひ改革していただきたいと思います。

小学生のうちは順調に育って、いろいろな曲が弾けるようになっていた生徒が、中学に入ったとたんに成長が止まってしまった。現状維持ならまだしも、日に日にへたくそになっていく…。そんな姿を幾度となく見てきました。先生仲間も同じような経験をしています。

部活に入って、帰宅するのが7時とか8時。それからご飯を食べて勉強をして…。ピアノを練習する時間は到底ありません。土日も試合で外出。あっという間に定期試験はやってくる。

ピアノに集中している子はいいんです。
部活に絞ってピアノをやめる、そういう子もいいんです。
そういう選択をしたのですから。

そうではなくて、ピアノも部活も勉強もやりたい、1本に絞るのはまだいやだ、決められない、という子が一番大変な思いをしています。
8時に帰宅して、それからピアノを練習する。さすがにご近所に気兼ねして小さい音で弾く。すると、レッスンでも小さい音でしか弾かなくなります。いつしか、しっかり音を出す、ということができなくなってしまいます。

また、すべてをしっかりやろうとし過ぎて疲れてしまい、すべてにやる気を失っていくということも考えられます。本当にかわいそうだし、残念です。

現在、ピアノ教室でできることと言ったら、小学校卒業までにある程度のレベルまで引き上げてあげること。「弾きたい」と思う曲を自力で弾けるようにななっていれば、たとえレッスンを中断してもたまにピアノに触れてくれるのではないか、大人になって再開したときに楽なのではないか、と思っています。

部活のあり方が変われば、心や体の成長とともにピアノも成長できる子が増えるのではないかしら。私もそういう生徒を育てたいです。